「芋」と付くくらいですから、当然、芋焼酎の原材料となるものは、さつまいもです。
その中でも一番多く使用されているのが、「黄金千貫」(コガネセンガン)という品種です。
コガネセンガンは度重なる品種改良の甲斐あって、でんぷん質を多く含むさつまいもが誕生し、鹿児島で本格的に生産が始まりました。
当初、芋焼酎は今のコガネセンガンのような芋焼酎専用のサツマイモを使っていたわけではありません。
食用やでんぷん用に生産されたサツマイモを芋焼酎作りに用いていました。
したがって味や香りも独特なもので現在のように全国的に普及するには至りませんでした。
コガネセンガンは、芋焼酎を造るためには理想的なサツマイモであり、今まで栽培していなかった農家も昭和40年代の中頃になると、コガネセンガンを作り始め、鹿児島県内で作られる芋焼酎のほとんどがコガネセンガンを用いたものになりました。
原材料であるコガネセンガンが研究開発されたことによって、芋焼酎は、広く世間に流通するようになりましたが、何と言ってもコガネセンガンは、食べても甘くておいしく、蒸すと甘い香りがそこはかとなく漂いますから、芋焼酎にするとフルーティーな味と香りが楽しめます。
